Exchange Web Service (EWS) を気軽に試す方法はありませんが、EWSEditor を使用して操作を行い、通信を Fiddler で確認するとどのような通信を行っているのかが確認できます。そのため、ここでは EWSEditor を使用して Exchange Online の EWS に接続する方法を紹介します。実際に EWS を使用するアプリケーションを開発する場合は、これらの通信を EWS Managed API を使用しながら (もちろん使用しないことも可能) 実装することになります。なお Exchange Online では EWS よりも Microsoft Graph の利用が推奨されます。
基本認証を使用して EWSEditor で試す
Exchange Online の EWS では、基本認証のサポートが 2021 年後半に終了予定です。
- EWSEditor をインストールして起動します。
- About ページが表示されたら [OK] をクリックします。
- [File] – [New Exchange Service] をクリックします。
- [Service URL] を選択して [365] をクリックします。
- [EWS Schema Version] から [Exchange2013_SP1] を選択します。
- [Use the following credentials instead of the default Windows credentials.] を選択します。
- [User Name] に、接続に使用するユーザーの UPN を入力します。
- [Password] に、当該ユーザーのパスワードを入力します。
- [Domain] は空欄にして [OK] をクリックします。
- [はい] をクリックします。
- メールボックスのツリー構造が表示されるので、好きにフォルダーやアイテムを閲覧します。
OAuth を使用して EWSEditor で試す (ビルトイン編)
- EWSEditor をインストールして起動します。
- About ページが表示されたら [OK] をクリックします。
- [File] – [New Exchange Service] をクリックします。
- [Service URL] を選択して [365] をクリックします。
- [EWS Schema Version] から [Exchange2013_SP1] を選択します。
- [Use oAuth (Registration must have been completed first)] を選択します。
- [Redirect URI]、[Client App ID]、[Server Name]、[Auth Authority] の値はそのままにして、[OK] をクリックします。
- Office 365 のユーザーでサインインします。
- [はい] をクリックします。
- メールボックスのツリー構造が表示されるので、好きにフォルダーやアイテムを閲覧します。