Microsoft Graph PowerShell SDK は数十個のモジュールから構成されています。すべてをまとめてインストールするには、各モジュールへのポインタとなっている Microsoft.Graph モジュールをインストールすることで対応が可能ですが、モジュールの数が多いのでそれなりに時間がかかります。
もし特定のコマンドだけを利用したいということであれば、そのコマンドが含まれるモジュールのみをインストールし、利用することが可能です。
なお基本的な Microsoft Graph PowerShell SDK のインストール方法に関しては以下の公開情報が公開されています。
Install the Microsoft Graph PowerShell SDK – Microsoft Graph | Microsoft Docs
準備
どのモジュールを利用する場合も、Microsoft.Graph.Authentication モジュールは Microsoft Graph PowerShell SDK を利用するにあたって必須となるモジュールです。そのため、まずは Microsoft.Graph.Authentication をインストールします。例えば以下のように実行します。
Install-Module Microsoft.Graph.Authentication
また、利用したいモジュールがどれであるかを探すには、Find-MgGraphCommand コマンドを使用することも可能で、このコマンドも Microsoft.Graph.Authentication モジュールに含まれています。
特定のコマンドが含まれているモジュールを Docs で探す
利用したいコマンドの Docs ページを探してアクセスし、どのモジュールに含まれているか確認ができます。例えば Get-MgSubscribedSku コマンドを利用したい場合は以下のページにアクセスすることで、Microsoft.Graph.Identity.DirectoryManagement モジュールに含まれていることが分かります。
Get-MgSubscribedSku (Microsoft.Graph.Identity.DirectoryManagement) | Microsoft Docs
特定のコマンドが含まれているモジュールを Find-MgGraphCommand コマンドで探す
Find-MgGraphCommand コマンドを使用すると、特定のコマンドがどのモジュールに含まれているか調べることができます。例えば Get-MgSubscribedSku コマンドを利用したい場合は以下のように実行します。
Find-MgGraphCommand -Command Get-MgSubscribedSku
以下のような実行結果が出力され、Module の項目から Microsoft.Graph.Identity.DirectoryManagement モジュールに含まれていることが分かります。
特定の API を実行するコマンドが含まれているモジュールを Docs で探す
利用したい API が分かっている場合、その API の Docs ページを探してアクセスし、どのコマンドで実行できるか確認ができます。例えば /subscribedSkus の API を利用したい場合は以下のページにアクセスし、Example の項目を見ることでコマンドとモジュールを確認することができます。
List subscribedSkus – Microsoft Graph v1.0 | Microsoft Docs
特定の API を実行するコマンドが含まれているモジュールを Find-MgGraphCommand コマンドで探す
Find-MgGraphCommand コマンドを使用すると、特定の API を実行するコマンドがどのモジュールに含まれているか調べることができます。例えば /subscribedSkus の API を利用したい場合は以下のように実行します。
Find-MgGraphCommand -Uri /subscribedSkus
以下のような実行結果が出力され、Command と Module の項目から Get-MgSubscribedSku と New-MgSubscribedSku コマンドが Microsoft.Graph.Identity.DirectoryManagement モジュールに含まれていることが分かります。
特定のモジュールをインストールする
利用したいモジュールが分かったら、Microsoft.Graph.Authentication モジュールと同じように Install-Module コマンドでインストールします。その後、Connect-MgGraph コマンドで Microsoft Graph へ接続し、コマンドを利用することができます。